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2204 大衆の反逆

100分で名著の中島岳志「大衆の反逆」を読了。
いろいろ目からうろこ的に示唆に富む内容だった。
いわゆる「保守」「保守思想」というもの対する見方が変わった。
そのことはおいおい書いていく。
この「大衆の反逆」という書物はスペインのオルテガ(ホセ オルテガ イ ガセット)(1883-1955)という人が書いた本。
これまで全然名前を知らなかった人物。
「私は、私と私の環境である。」
私という人格や人間性は、私の選択外の部分、私が選びようのないある種の「環境」によって規定されている。
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2202 不死鳥少年

不死鳥少年

石田衣良「不死鳥少年」読了。
398pの長編。
3月10日の東京大空襲を書いた作品。
石田衣良にしては珍しい戦争物。
母親がその空襲を体験しているというので書いた、という。
物語はフィクションであるが、3月10日という実際の出来事をフィクション化して書いている。
フィクションであるがかなり現実味のある表現力。
一部ファンタジックなところもあるが,やはりフィクションならではである。
石田は直接戦争を体験した第一世代だけでなく、いわゆる戦争を知らない世代も先の大戦を書いておく必要があるのではないかという思いで書いておきたかったという。
特に中学生や高校生に読んで欲しいとも書いている。
物語は3人の少年を中心に、アメリカ人の父親と日本人の母親を持つ少年が主人公。
その特異な背景が今でいうヘイトなどを含み少年の生きづらさを描いている。
3月7日、8日、9日、10日(その夜)と物語は進む。
特にやはり「その夜」の描写は実感迫る迫力で書いている。
ハラハラドキドキだ。
最後のあとがきの一部を抜粋する。
 願わくば、この作品が主人公と同じ十四歳の少年少女に広く読まれますように。
 心に焼き印を押されたように、東京大空襲を忘れませんように。
 ひとつの作品を書き終えて、祈るような気もちになったのは、二十年を超える作家生活で初めてのことだ。その意味では、この小説はぼくにとって新しい場所に通じる扉になったのかもしれない。

2177 図書館

本好きだから本に関することには興味を持つ。
この頃読書離れが非常に顕著になっていると聞くが、やはりITのせいかスマホのせいかと思う。
書店に入ると前は隅から隅まで眺め回して時間が許す限り居たものだった。
しかし書籍代は最近はやはり需要のないせいか値上がりするばかりで,それも読書離れの原因かと思う。
いわば悪循環である。
自分も定年過ぎてからは買うよりも借りることが多い。
つまり図書館の利用である。
その図書館のことで「世界」4月号で記事があったので目にとめた。
「伊万里市民図書館」。
図書館関係者でこの図書館を知らない人はいないという。
名前に「市民」がついていることがまず珍しい。
他にも「瀬戸内市民図書館」と言うのが有名だそうだ。
そしてもう一つ有名なのが高知県梼原町の「ゆすはら雲の上図書館」だそうだ。
ここでは伊万里市民図書館の活動を主に取り上げているが、なんといってもさすがにと思うのが市民が立ち上げた図書館で確かに市民にとっての図書館だという活動や施設内容が素晴らしい。
詳細は省くが、こういう図書館が市民の文化度を上げているのだと思う。
街作りという観点からも図書館を中心に考えているところが素晴らしい。
はやりの「民営化」と言うことから図書館の実務などを民間に丸投げする図書館も出てきているが、やはり専門的にみれば亜流である。
本の内容が偏ったり必ずしも市民目線の活動がされるわけではない。
わが地元の図書館は、民営化でもないし、どちらかというと市民目線にたった企画なども行われいいことだと思う。
そういう意味では市民として大いに図書館を利用したいと思う。
民営化ではなく「民意化」が望ましい。

「図書館が 文化度を上げる 街作り」
「望まれる 市民目線の 街作り」
「図書館に 集う市民の 街作り」0312

2152 絶対他力

中島岳志「親鸞と日本主義」読了。
戦前の真宗教団が戦争協力に積極的だった(積極的にならざるを得なかった、あるいはそうしないとやっていけなかった)背景を追求した本。
そして、他にも文学者たちのそれと同じ行動に走った状況を書いている。
清沢満之、暁烏敏、金子大栄、曽我量深などの考えや発言。
特に暁烏敏の真宗におけるあるいは親鸞の弥陀における本願(絶対他力とも言っている)を天皇の大御心に同一化するという考えをとることによって時の政治状況に飲み込まれてしまうというところが戦争協力の大きな転換になったと言うことだ。(長いな)
倉田百三、吉川英治の文学も戦争翼賛であった。
戦時において宗教者がどう望むか、真宗教団がまさに翼賛体制に組み込まれていった過程がよく分かった。
そして、戦前の天皇制というものがいかに大きな影響力を持っていたか。
そして、権力者がそれをいかに有効に使っていたかもよく分かった。
現代における天皇の位置というものも少なからず戦前の○○を引き継いでいるのは注意しなければならない。
宗教の扱いを誤ると危険な方向に行ってしまうということを学ばなければならないと思う。

2078 読書

終日雨のため仕事無しで家の中。
読書しようと思ったが眠たくて出来ず。
今年は1月から読書は順調に進んだが春から減速し例年並みかそれ以下になりそうだ。
外の仕事が多くなるとどうしても減速するし、夜はそれに立ち向かう気力がなくなるのだ。
で、読みたい本は積ん読ばかりになる。
望月衣塑子の本も買ってしまったし、積ん読になりそうだ。
一昨年来積んであるナオミ・クラインの「これがすべてを変える」も積んだまんまだ。
2週間前に借りてきた「オール讀物」7冊は石田衣良の作品とあと少しを読んだだけ、もう返さなくてはならない。
今は図書館で借りてきた重松清「どんまい」を読みかけ。
そしてあさっては地元の方言についての論考(までも行かないが)を発表しなければならないので慌ててやっていて読書どころではない。
方言もかなり調べ尽くされているので新しく何かを付け加えることもない。
というか単語としての言葉はいくつか冊子にしたものもあるので同じようなものを出しても仕方がない。
そういえば方言を調べることについては前にこのブログで書いたのだった。
なにか新しい切り口でやるのだと。
切り口もそんなに思い浮かばないが、まあそれでやるしかない。
プロフィール

Author:JAZZY
田舎親爺のつれづれ日記。記憶を記録に、記録を記憶に。
Jazz大好き、クラシックも大好き。
JAZZYは邪爺ことよこしまなじじい。
生き馬の目を抜くような世の中、ちょっと立ち止まりしゃがんでみよう。そして斜眼で見える世相を書いてみたい。

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