1420 春の朝

平和の俳句に投稿しようと思って、「全てこの世はことも無し」とか言う詩句を習ったことを思い出した。
ことも無しというのは如何にも平和だ、これを生かしたいなと思ったのである。
それはブラウニングという詩人ので上田敏の訳だった、とさらに思い出した。
この詩を習ったのは確か高校1年の最初の頃で現代国語。
で改めて調べてみたのが下記。

春 の 朝  ブラウニング
    上 田  敏・訳
時は春、
日は朝(あした)、
朝(あした)は七時、
片岡(かたをか)に露みちて、
揚雲雀(あげひばり)なのりいで、
蝸牛(かたつむり)枝に這(は)ひ、
神、そらに知ろしめす。
すべて世は事も無し。

ついでに英文もコピペ。
この英文を見たのは初めて。
Pippa's Song   Robert Browning
The year's at the spring 
And day's at the morn; 
Morning's at seven;    
The hill‐side's dew‐pearled;
The lark's on the wing;   
The snail's on the thorn;
God's in his heaven ― 
All's right with the world! 

英語では題がピパズ・ソングとなっている。
これは「ピパの歌」で上田敏はそのまま訳さずに「春の朝」とした。
最後の2行は日本人にとっては意表をつく。
「神」ということば。
そして最終行は、この日常が全てright すなわち「正しい」といっている。
全てが正しいとはみんな正常でいいんだということだ。
常日頃、会話ではオーライといっていること。
何も支障がないということなのだが、それは「それが正しい」ということだったのだ。
ある季節(春)の一日、朝、7時である。
丘は露に濡れ、ヒバリが鳴き、カタツムリが這っている。
なんとも平和じゃないか。
というわけである。
高校1年の時には感じなかった日常に対する深ーい見方がしみじみ伝わってくるような詩である。
短いながらも深い洞察。
「神」が介在するところはやはり西洋っぽいが、淡々とした日常の一瞬をすぱっと切り取った素晴らしい詩であると感じたのだった。
「ヒバリと カタツムリがいて この平和」
「春の朝 ブラウニングの 平和の詩」
「何もない その日常に 平和あり」0203
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