368 ジーン・シャープ

s-Gene Sharp

ジーン・シャープの「独裁体制から民主主義へ」を読了した。
中心主題は非暴力革命というか非暴力による体制変革の仕方である。
この前書いたラ・ボエシの「自発的隷従論」と通ずるところがある。
独裁が成り立っているのは民衆による服従があるからだという点である。
非暴力と簡単にいっても単なる無抵抗のことでもないといっている。
それは独裁に対する戦いのための手立てであり戦略的に様々な方法を用いて展開される戦術のことである。
彼は目的を持った戦略が大事であるといっている。
そういえば現職時代に学級会などで作った原案と似ている。
目的(ねらい)をもち、現状を分析し、目的に向けてその方法を見つけだし、人の役割を決めいつまでにそれを達成するという道筋を書いたものであった。
彼は、やはり突発的に独裁を倒すようにするのでなく、戦略を持って地道にやっていくことだと述べている。
独裁の弱いところは何か、また強いところは何かを分析し、またこちら側の弱いところや強いところも分析し、彼らの弱いところをさらに弱めるための方法をいくつか考えよという。
そして、初期、中期、後期と段階を踏んで独裁を倒し、民主主義をうち立てよという。
倒すだけではだめで、民主化後のことも戦略に入れて行かなくてはいけないという。
彼はその方法をいくつかに分類して198個並べている。
これは独裁を倒すということのみならず、現代の日本の政治状況にも生かすことのできる方法でもある。
演説、デモ、ボイコット、ストライキ、外圧利用などなどいろいろ。
ストライキでもいろいろなやり方を述べている。
できれば今後すこしずつ紹介していきたい。
なお、NKH/BSでやったドキュメンタリー「非暴力革命のすすめ---ジーン・シャープの提言」も録画して見た。
世界中で見られたものらしいが、それほどのインパクトはなかった。
それよりこの本が多くの国で翻訳され、この本によってそれが実践され改革がなされた国もあるということからすれば本の力は大きかったといえる。
非暴力を貫き通すということの困難性からすればこの研究はすごいと思う。
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