438 ラ・スカラ

41H10XQW16L[1]

明け方、うつらうつらとしているとき耳にはめ込んだイヤホンからウンと思わせるメロディが聞こえる。
はっとする。
胸を撃つメロディだ。
3時半頃に少し目が覚めて音楽でも聞けば眠れるかと思って適当に流しておいたものだ。
あまり聞いたことがない曲だったのでアイポッドをつけて確認してみる。
それはキース・ジャレットの「ラ・スカラ」というCDの一曲目だった。
ラ・スカラのパート1である。
イタリアのスカラ座で行ったソロコンサートのライブ盤。
いわゆる即興曲だろうが、1曲目は45分ぐらいあり長い。
その中のある部分のメロディが覚醒させたのだった。
メロディと言うよりリズムかも知れない。
あるいはリズムと一体となったメロディが言い方としては正しいか。
あるところから左手が小気味よいリズムを刻み出す。
その単調な1フレーズが延々とリフレインする。
そのリフレインぶりが麻薬のように癖になるのだ。
そしてそのリフレインする左手の動きに乗って右手が奔放に動き出すのだ。
この奔放さがさすがキース。
変奏に変奏を重ねていく。
うーん、キースのジャズである。
彼は興に乗ってうなり出す。
あー、うー。
多分からだは浮いているだろう。
ピアノの椅子から離れて、立って体を反るようにして弾いているだろう。
あるいはしゃがむようにして手は頭の上の方で弾いているかも知れない。
そのリズムが収束していき音も小さく収束していきエンディング。
それにしても長い。
明け方のキース。
明け方のピアノ。
明け方のジャズ。
すっかり心がピアノの一音一音を追いかけていた。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:JAZZY
田舎親爺のつれづれ日記。記憶を記録に、記録を記憶に。
Jazz大好き、クラシックも大好き。
JAZZYは邪爺ことよこしまなじじい。
生き馬の目を抜くような世の中、ちょっと立ち止まりしゃがんでみよう。そして斜眼で見える世相を書いてみたい。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
welcome
検索フォーム
リンク