707 戦争と人間

古処誠二(こどころせいじ)の本3冊を続けて読んだ。
「ルール」「分岐点」「接近」。
全部で800ぺージほど。
いずれも日本が米を相手に戦争をしていたときの話で、生々しい前戦の話が物語として現れてくるというものだ。
作者は戦後生まれで実際の戦争経験者でない人で元自衛隊員である。
あまりに生々しいところがあり、よく調べて書かれていると思う。
実際の歴史上の前線での出来事などを参考にしながらのフィクションである。
「接近」は沖縄戦の過酷な状況を描いている。
しかし、実際の沖縄戦とフィクションとしてのこの物語を考えるとき、すっと入れないものを自分の中では感じる。
何故だろうと考えてみるに、事実の重みを物語にしていいのだろうかということである。
兵隊と住民のスパイではないかという疑心暗鬼と殺し合い、自決などがあるわけだが、それらをフィクションの枠の中に入れて描くということに、何か事実を冒涜しているような感覚が自分のなかにあるのだ。
戦争を扱った小説は戦後にたくさん出ているし、戦後生まれの人が書いているのもいくつかあると聞く。
内容はいろいろだがこういう小説をどう思うか。
人間の愚かさ、非道さを知るということが一番大きなことかも知れない。
単に平和の大事さにくくれないもの、それはやはり人間というものを考えさせるものであろう。
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田舎親爺のつれづれ日記。記憶を記録に、記録を記憶に。
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