710 虚構

加藤周一は生涯に3回の天皇制論を書いたそうだ。
1946年、1957年、1975年と。
そしてだんだんとその論調は穏やかになっていったらしい。
1957年には、こんなことを言っている。
「世界にも類例のない大がかりで、陰鬱な、社会的虚構」
46年は、ここには引用しないがかなり激烈で若き激情がみなぎっている感じ。
75年は英文。
57年のすぱっと言い切ったような引用文は、読んでみて噛みしめれば噛みしめる程、なるほどと思わせる。
・大がかりある。
・陰鬱である。
・社会的虚構である。
まずそこらの小さな劇場で繰り広げられるような小さな仕組みではない。
おいそれと楽しく陽気に語り合えるような仕組みではない。
語り始めるとだんだん声が小さくなっていくような秘密めいた感じの仕組み。
そこに言ってはならないような空気が産まれる仕組み。
フィクション的に作られたような仕組み。
現実の外にでもあるようなある種の普通ではない仕組みである。
という感じ。
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田舎親爺のつれづれ日記。記憶を記録に、記録を記憶に。
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