776 泥

馬に寝て残夢月遠し茶の煙(芭蕉)
馬の上でうとうとしていると、ふと落ちそうになり夢から覚めてしまった。見ると空には月が遠くに昇っている。そしてどこからかお茶のにおいがする。その茶を炊く煙がたなびいている。
今日は朝5時半から夕方5時半までトラクターに乗って代掻き。
一気に三反の田を済ませてしまった。
一日トラクターに乗っていると、そのエンジン音が耳から離れなくなる。
単調な仕事なので大きな音がしているにもかかわらず眠たくなる。
目をつぶってこのまま寝てしまったら気持ちがいいだろうなと思いながら進む。
おっとと、斜めの方向に行ってしまうぞ。
出てきた朝日がまぶしい。
と遠くを見ると、とんびが電線の上から見ている。
土の中から出てくるかえるを狙っているのかもしれない。
桜の花びらが吹いてきたりもする。
そこへつばめがひゅーと横切っていったり。
春とはいえど夏のような暑さとなり汗が出る。
水面に映るは緑の山影。
だんだんとこなれていく泥を見ながら、泥から生まれる命を思う。
人間の生も泥によって「在る」のだ。
・・・しかし眠たい。
終わり。
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Author:JAZZY
田舎親爺のつれづれ日記。記憶を記録に、記録を記憶に。
Jazz大好き、クラシックも大好き。
JAZZYは邪爺ことよこしまなじじい。
生き馬の目を抜くような世の中、ちょっと立ち止まりしゃがんでみよう。そして斜眼で見える世相を書いてみたい。

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