928 詩を読む

題「父」    作・吉野弘
何故 生まれねばならなかったか。

子供が それを父に問うこともせず
ひとり耐えつづけている間
父は きびしく無視されるだろう。
そうして 父は
耐えねばならないだろう

子供が 彼の生を引受けようと
決意するときも なお
父は やさしく避けられているだろう。
父は そうして
やさしさにも耐えねばならないだろう。

*「子供」は「子ども」としたいところだが原文のママ
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
リンク